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 耕心塾10周年回想(10’4.1)

「耕は愛する心、辛抱する心に通じる。豊かな誠の心を愛するが故に心を耕すのです」加えて「耕心塾で結ばれた道縁をより一層強固にして継続するように」と。この言葉は、平成12218日耕心塾開講記念第1回講座に於いて、伊與田先生からのお祝いの言葉であります。以来、毎年2月には、伊與田先生から人間学の基幹とも言える「論語」から、人間としてどうあるべきか、人としての生き方、考え方、心がけなどをご教導頂き、本年10周年を迎えました。開講時から耕心塾の月例講座を毎月第3金曜日と決め、「孝経及び論語」を論語普及会常任理事築山文雄先生に、「日本神話」を始め「河内風土記」を元四條畷市教育長で郷土史家の櫻井敬夫先生から学び、また平成17年以降、7月と12月は文字文化研究所の山本史也先生から、漢字の秘めた意味や成り立ち、漢字から見る歴史や人間の生き様、四書五経など古典の中の漢字の意味合い等、興味深い講義を重ねて来る事が出来ました。またその間、特別講師として、平成1811月には京都産業大学の所功先生をお招きして、「天皇と日本」題し、万世一系の天皇を頂く皇国日本と日本人資質についての講演もして頂きました。

尚、毎月の講座以外にも野外研修会を5回実施しました。第1回目は平成145月の「古代を訪ねて大和路を歩く」と銘打ち奈良県の唐古・鍵遺跡から大神神社・箸墓古墳や崇神天皇陵などを巡る旅。2回目が同1510月伊勢神宮参拝ツァーを企画し、内宮・外宮の参拝とお神楽の奉納。3回目が同1611月に四條畷の歴史探訪と題し、小楠公墓所や四條畷神社の参拝。4回目は、187月に藤樹書院と奥琵琶湖の旅と題し、滋賀県高島市の中江藤樹先生の生誕の地を訪ねました。5回目は、同1911月に橿原神宮参拝と明日香路の旅でありました。耕心塾の野外研修会は、観光バスを仕立てて40名前後の参加者と共に、桜井先生をはじめ、築山先生、考古学研究者の野島先生ら先生方も参加されますので、きめ細やかな説明を聞きながらの旅であります。また、車中及び食事会は楽しい会員懇親の場となり、耕心塾ならではの楽しい野外研修会であります。

そして、本年1月の第109回月例講座において、桜井先生から東井義雄(明治45年兵庫県但東町にてお生まれ)先生の詩を色紙にして頂きました。それは、「根を養えば、樹はおのずから育つ」でありました。これは人に置き換えれば、「心を養えば人はおのずから育つ」と言うことであります。木が風雨寒?に堪えて素晴らしい大樹となるには、地に確りとした根を張らねばなりません。この根っこが確実に大地を掴み、樹を育むための水や栄養を吸収しなければ樹は育たないと言うことであります。この事は開講以来、耕心塾の精神として、「耕心蓄徳」を掲げて学んで来た事と合い通じます。そして、耕心塾のスローガンでもあります「心を耕せば素直な心の種が芽生えます。耕す心は必ず美しい心の花を咲かせます。」とも同義であります。

結びに、本年219日、10周年記念では伊與田先生をお迎えして「人間教育と論語」と題され、「自己研鑚の終局的な目的は、成人たらんとする事である。」「子曰わく、利を見ては義を思い、危うきを見ては命を授け、久要、平生の言を忘れざる、亦以て成人と為すべし。」から人間の生きる目的は多々あるが、先ず成人たれと。人となることが最も意義ある生き方と説かれました。その様なことから、今、私たちがすべき事は真の心の育成に尽きると思うのです。特に混迷する今日にあって、「真の心を耕す」、「真の心を育む」ことこそが最も重要であり、最も大切な使命であると言えます。

今後ともよろしくご指導ご支援を耕心塾に賜りますようお願い申し上げます。




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ジャパン・ラオフード 代表取締役 川西 勝久

 

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